だけど。


そんな私の行動を不審に思ったのか、謎のイケメンが頭上から話しかけてきた。

「何してんだよ、お前」


苛立ったような声。


私はあわてて顔を上げた。

今の、自分がどんな体制をしているのか、すっかり忘れて。


その瞬間ー…


「がっ!?」


がつっという音が耳に響いて、頭に衝撃を感じた。


なにか固いものに当たったような…


「おい、てめぇ…」


どうしよう。危険信号が真っ赤になってるよ。


私は恐る恐る謎のイケメンの方に顔を向けた。