学校の帰り道にある、大きなショッピングモールになってきた月夜と私。


月夜はショッピングモールに来たのが初めてなのか、死神らしからぬ、キラキラした瞳をしていた。


「すっげー……」


「月夜、ショッピングモール来たの初めて?」


「おう!」


……すっごく少年みたい。
今の月夜は私よりも年下に見えた。
昨日の夜中はあんなに色っぽかったのに。


「……かわいい。」


「あ?」


私の小さな呟きを月夜は聞き逃さなかった。


……しまった。
そう思ったときにはもう遅かった。


「俺様がかわいい…だと?」


「わ、わーっ!!
ごめんなさい!!!
月夜があまりにも少年みたいでつい!!」


ジリジリと詰め寄っていた月夜の足が私の一言でピタリと止まった。


「少年…か。」


途端、月夜は何かを思い出したような顔をして、下を向いてしまった。

「……月夜??」


私は心配になり、月夜の顔をのぞき込もうとした。

すると……