「聖華ぁ、どうにかして~!」






「はぁ~?どうにかって言われてもねぇ」






その日の昼休み、お弁当を食べながら聖華にねだる。







「だってさ、聞こえてたでしょ?…橋本くんとの、会話」






橋本くんが教室にいないのを確認してから話す。






「うん、まあね」






「なんかないの?」









「うん、かなり驚いた」








聖華は、もちろん、と付け足した。






「でもさー、私は美衣が英文読むの苦手なのは知ってるから、橋本くんの判断に賛成かもしれない。…全部読めば?」






え、えー!?





そう来るっ!?