「しーくん!!みて!!ペンギンさん!」

「うん」

「しーくん!しーくん!!あっちに、イルカさんいるみたいだよ!」

「んだな」

2人きりになってから、
えりかはなんだか妙にテンションが高かった

「なぁ、照れてんの?」

「へっ?//」

「2人きりになって緊張してんの?」

「…う、うん//男の人と2人でお出かけしたの初めてだから…」

顔を赤く染めながら、
俯くえりかに俺は目を奪われた

素直に可愛いって思った

「俺も女の子と二人で出かけるの久しぶりだから緊張してる」

「う、嘘だぁ!」

「うん、嘘。でも、女の子と2人きりはほんとに小学生ぶりだよ」

「…もうっ!!」

「じゃあ、イルカショー見に行く?」

「うんっ!!」

俺は、珍しく楽しいと感じていた

重ねちゃいけないとわかっていたけど、
俺は2人を重ねてみていた