ケータイ小説 野いちご

恐愛同級生

忍び寄る黒い影


「三浦君だ……」

翔が帰った後、スマホの電源をONにしたあたしは思わず声を漏らした。

【三浦君:充電できたか?】

【三浦君:家着いたらラインして】

【三浦君:今、五十嵐と一緒か?】

バイバイというスタンプを送ってラインのやりとりを終わらせたはずなのに、一方的に何度も送ってくるなんて。

既読にしてしまったことを後悔しながら、あたしはスマホをベッドに放り投げた。


あと一か月、三浦君とのラインは続けられるだろうか。

三浦君は暇なときって言っていたけれど、明らかに日を追うごとに回数が増えている。

いっそ、液晶の修理費を無理矢理にでも渡してラインのやりとりをやめたほうがいいのかもしれない。

だけど、もし彼に悪気がないとしたら……。

ただ単純に友達としてあたしとやり取りをしているだけだったとしたら……?

彼のスマホの液晶を割った原因を作ってしまったという罪悪感から、あたしは彼に対して強く出ることができないでいた。

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