チッチッチ………
時計の秒針が休むこと
なく動いてる。

現在三時間目。


お腹が限界。
遅刻して朝ごはん食べて ないのにーっ。


あたしは鞄からそっと
カロリーメイトを取り
だした。


ダメだあー!

もう限界だわー。


いただきまーすっ!!

あたしは大きな口を
開けた。


パクっ


……うんま〜い!!

あたしは両手で頬を
押さえて幸せそうに
笑った。


………………。


…………………。?


……なんか…視線をかんじるんですけどお…


あたしはゆーっくりと
視線をかんじる横へと
首をむけた。


『お前、何してんの!?』
視線の原点はこいつか…
「別に…腹減ったの!」
あたしはそっけなく
答えた。

あ〜あ。

バカバカあたしーっ。

『そうかよ。でも、授業中にはしちゃだめだよなあ〜。先生に言ってやるよ』

「は…?ちょ…」

『先せーいっ!
隣の前田紗羅が何か
茶色いの食ってます!』

何だこいつ……!?

意味分かんない!!

自分だってしょっちゅう
食ってるのに……。


大体茶色いものって!!

う●こみたいぢゃん!

食ってたのはチョコ味の
カロリーメイト!!!




そんなことを考えてる
うちにごっつい顔の担任があたしの机の前にやってきた。

『池松の言ってたこと…
本当か…?』

本当ですけど?

腹減ったんだから
しょうがねーじゃん。


池松とはチクリ魔の
隣の糞野郎のこと〜♪


池松蒼太。

あたしの立場から言えば 最低なヤツだけど…

間違ったことをしてる
人をほっとけない…

すごく優しい人。


そして…

あたしの好きな人…。