「ほんとに、翡翠か?」


「父…さん……」


橘くんのお父さん⁉︎


「…夏井さん、行くよ」


「え?でも…お父さん…「いいから」」


後ろでお父さんが何かを言っているけど、橘くんは振り向かずにお店を出た。


「た、橘くん?」


未だ外に出てもずっと手を握っている橘くん。


「……」