side 龍牙
「龍牙」
「?」
休日の昼間、俺と愁季は仕事で警察署に来ていた。
「マサ」
休憩室で休んでいた俺たちに、マサがコーヒーの入ったコップを片手に話しかけてきた。
「なに?」
「今日は千愛実ちゃんと一緒じゃないのか?」
は?
「一緒なわけねぇだろ」
なんで千愛実が出てくるんだよ。
「えっ、マサ、千愛実ちゃんのこと知ってんの!?」
愁季が驚いたように言う。
あ、やべ……。
愁季にこの間の仕事のこと言ってないんだった。
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