ケータイ小説 野いちご

人知れず、夜泣き。

泣かぬなら 泣かせてやろう 桜さん







 ------入院中、修くんは毎日欠かさずお見舞いに来てくれた。

 多分、気に病んでるのだろう。

 ワタシが怪我をしたのは、修くんのせいじゃないのに。

 そんなワタシの入院中に、1つ大きな変化があった。

 修くんが、販売員から社長補佐になった。

 そして、若くて美人の秘書がついたらしい。

 胸騒ぎが否応なしに沸き起こる。



 修くんは、イケメンで育ちが良くて、優しい人だ。

 『コネ入社』などと男性社員からは妬まれてはいたけれど、女性社員からは人気があった。

 修くんとワタシが付き合っている事が周りに知れた時、ワタシが陰でどんだけ悪口言われたか・・・。

 今も、料理で騙した『弁当ばばあ』と陰口を言われている。

 でも、年増でパッとしないワタシなんかが、年下のイケメンくんとつき合わせてもらっているのだから、そこは我慢。




 今日、頭に巻いていた包帯が取れた。

 明日からまた働ける。

 明日、噂の美人秘書を見る事が出来る。

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