外を見ればシトシトと雨が降っていた。

「あぁ…またか…」

頬杖をついていた手を伸ばしてグッと伸びをする。同時にアクビもでた。

「うわ、でっけー口」

隣から聞こえてきた声に少しムッとした表情を向けて答える。

「うっさいわ、アホ北条略してアホウジョウ」

「略すな!!!!」

ふん、と顔をそらしてまた外を見る。

「なあお前さあ…」

「なに??」

少し言いづらそうに北条は言葉を続ける。