数日後。


昼前、学校に向かう。
俺、仁皐月は伊坂学園に通っている。


【伊坂学園】イザカガクエン


ナンバーワン不良高。
バカでも行けて、俺らみてえな連中が集まってることで有名。


他にも不良高はあるけど、有名な族やレディースが集まってる高校は伊坂だけ。
ちなみに、、
仁は伊坂の頭になった。
この間、3年のやつをぶっ飛ばしてあっという間に頭。

仁が頭になってから、
学校内での喧嘩がなくなった。

ま、仁が暴れない限りはな…




学校に着いて向かう場所は、屋上。


屋上は俺ら専用の場所。


どっかの教室から持ってきた机と椅子。

それと灰皿。

さぼるにはもってこいの場所。


「よ、歩。」


「珍しいな。
仁が最初に来てるなんて。」


「たまにはな~」


仁はいっつも昼過ぎに来るから昼前にいることは滅多にない。


「そいや、さっき由香が探してたぞ。」


「由香…
アイツは面倒だから俺帰る~」


「まさか仁、由香を俺になすりつける気?」


「歩くん、後は頼んだよ。俺はさっさとふける!」


そう言って嵐のように
去った仁。

ったく…女のことになるとダメなんだよな仁は。


由香は仁のセフレ。

けど由香は仁を彼氏だと思っている。


だから、仁は由香が絡むといつも俺に任せる。


ま、俺も由香と無関係なわけではないからな。


由香は一応、クラスメイトだし…


隣の席だし。