ということで、やってきました日曜日。



 場所はショッピングセンターの中のスポーツ店。

 その前に、
『お腹がすいた』と藤井がいいだした。

 部活が終わったのが十二時。

 ちょうどお昼ごはんの時間。

 それから、何にも食べずにそのまま直行したからね。
 お腹がすくのも当然よね。

 わたしたちは、ハンバーガーショップに入ることにした。

 日曜日ということもあり、人も多い。満席状態だ。

 中学生同士なら、
 安く食べられるファーストフード店が妥当。


 実は見知った顔も何人かいる。

 藤井と佐々田はサッサとメニューを決め、
 席を確保しにいってくれた。

 わたしもすぐに決まったのだけれど、
 緋色はを眺めるだけでなかなか決められない。
 それでも、待っていると、

「里花ちゃんと同じでいい」

 と、とうとう選ぶことを放棄したらしく、
 わたしと同じものになった。

 そんなところは受け身の緋色らしかった。