「おはよう!渚、夏休み中大変だったんだって?入院してたってうわさだったけど」  

「あ、りん!久しぶり!そんなうわさがあったんだ。でもそれ、ホントだよ。調子が悪くて隠してたんだけど、成美先生にばれちゃってなかば強制入院だったよ」

「よくそんなこと笑って言えるね。気をつけなきゃダメだよ!」

そんな話をりんとしている中、徹がやってきた。  

「死んでないか?入院してたんだって?何やったんだ?骨折でもしたのか、ん?」

徹はわざとこんなことを言っているのであって、心配してたということを、渚に知られたくなかったのだった。

彼らの日常会話ではこんなことは普通だった。

しかし、渚は妙に腹が立ってしまった。