【花音side】




「木崎、はよっ」



席についてた私に、朝のあいさつをしてくれたのは沢田くんだった。


昨日のこともあってか、話しかけてもらえることが嬉しい。



私は沢田くんに、ペコッとお辞儀をした。





私……もっとクラスに馴染めるかな。


早く声がでたらいいな。



そしたら、たくさんの人に話しかけられるのに。




……優くんに、想いを伝えることができるのに。



そんなことを思う。





今日の放課後…優くん来れないかな?



会いたいなぁ…。



来なくてもいいから、待ってよう。

ピアノを弾いてよう。