同居を始めてから2回目の休日。



朝が弱い俺にとって、休みの日の朝寝坊は最高の贅沢だ。



――コンコン。



控えめなノック音が耳を掠める。



うっすらと目を開いて、真っ白な天井を見つめる。



カーテンの隙間から差し込んだ淡い光に、また瞼を閉じる。



――コンコン。



また控えめに2度目のノック音がする。



「……大翔君……朝だよ」



ドアの向こう側から、静かに耳に届く可愛いらしい声。



ボーッとした意識が徐々にハッキリとしてくる。



何も答えない俺に不安を抱いたのか、カチャッとドアノブが回る音がした。



「……大翔君? 入るよ?」



少し開いたドアの隙間から、まりやが顔を覗かせる。