夏が終わり、月日は流れ、
気付けばもう10月だった。


ついこないだまで、
半袖で、汗びっしょりかいて
グラウンドにのたれ死にそうだったのに。


「ねえ、未結はなんすると?野球部」


「…へ?」


璃子がイスをあたしの机まで引っ張って
隣に座る。


「な、何って?」

「え、部活ごとに出店とかするとやろ?
さっき先生言わしたやん」

あ〜なんか言ってたような気もする。

ぼーっとしてて全然聞いてなかった。


「もう、ボケすぎだし、未結」

璃子があたしの頭を軽く叩いた。

「あはは、ごめん。

なんか、月日って経つの早いなーって
思ってさ」