あのイケメン2人と別れて、私はやっと理事長室についた。


朝から何でこんなに疲れるんだろう。



「はぁ……」



ついため息をこぼしながら理事長室の扉を開けると。



「満月〜〜〜っ!!」


「わっ……うるさいよかな兄」



大声で向かってくるかな兄をかわすと、かな兄は扉に激突した。



「いってぇーっ……」



……馬鹿なのか?


かな兄はまだ痛い痛いと騒いでいる。


こんなのが理事長とか、この学校大丈夫なのだろうか。



「来るのが遅かったね、満月」


「あ、音(オト)兄」



声がした方を見ると音兄がいた。


あ、かな兄と音兄は私にとってのお兄さん。


と言っても血のつながりはないけどね。



「ごめん、寝坊しちゃって」


「やっぱり……だから昨日は止めといたらって言ったのに」