バージンロードを逆に走って行く、2人の男女の姿が見える。

わたしは足を動かすことができなくて、その場でつっ立っていることしかできない。

ねえ、どこに行くの?

ねえ、その人は誰なの?

ねえ…わたしは、一体どうなるの?


ピピピ…

目覚まし時計のアラーム音で、わたしは目を覚ました。

――夢か…。

わたしは目覚まし時計を止めると、躰を起こした。

「――んーっ…」

躰を伸ばしながら窓へ足を向かわせると、カーテンを開けた。