「陽、おはよ。」 「...........はよ。」 私たちは、毎朝駅で待ち合わせている。 帰りは、お互いに特に用事が無ければ一緒に帰る。 あくびをして眠そうにする陽の顔を見ると、幸せになる。 朝がニガテな陽。 一緒に登校するようになってから知った。 「クスッ。」 「──何笑ってんだよ..........。」 少し不機嫌な顔をする。 それから、私の髪をクシャクシャさせた。