ここ…どこ?

今、見えるのは、真っ黒な周りだけ。

ここは…闇?

分からない…。

あれ、今まで私何やってたの?

あれ…

えと…

あれ……あ。

…そうだ。

確か…。

頑張って、木戸に話しかけて…。

だけど、何を話せばいいか分からなくなって…。

皆からの視線が何故かすごく怖くて…。

息が苦しくなって…。

倒れ…た?

だっけ?

あの光景を思い出すだけで、胸の鼓動が激しくなる。

『私…馬鹿だな…。』

木戸を困らせて。

もしかして、私のせいで授業が遅れたりして、皆にも迷惑をかけたかもしれない。

あぁ…

『本当、馬鹿だぁ…。』

真っ黒い闇の中に、私の声がこだまする。

涙が頬をツーっとつたっているのを今感じる。

そんなとき、ある人の声が聞こえる。

「…田中。」

その声と同時に、明るい光が暗闇にさす。

そういえば、会ってから…7か月立つのに、まだ名字で呼びあってるって…。あは。

私達って、どうゆう関係なんだろうね、木戸ー…。