ケータイ小説 野いちご

僕の生き方

成り切りとは。

迷惑極まりないのが『成り切り』である。
彼らはその名の通り、DIDに成り切っている。
「別人格が助けてくれる」「多重って楽しそう、便利そう」
そんな考えをもつ人が、架空に別人格をつくり、あたかも自分はDIDだと成り切る。
はっきり言って、邪魔で迷惑でくだらない。
そんな『成り切り』がいるから、本物のDIDの信用が薄れて疑われ、差別される。
便利とか楽しそう等の考えは全くもって勘違い。
事実、DIDは酷ければ勝手に自殺をされたり、自傷、借金、妊娠etc、数えたら切りがない程の苦労がある。
小さい頃や思春期に自分から逃げたい程の苦痛に苛まれ、その結果、自分ではない誰かに押しつける事でやっと生きている。
それに憧れますか?
そんな苦痛を味わいたいですか?
僕達はDIDになるしか生きる事が出来なかった。
憧れる気持ちがわからない。
DIDが胡散臭く思われ、差別される一番の原因が『成り切り』。
そんなにDIDに憧れてなりたいのなら、相応の虐待に合えば良い。
憧れる気持ちは、僕ら解離患者にはわからない。

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