次の日の早朝――


「ぶつぶつぶつぶつぶつぶつ――」


朝起きてから出て来るリンダの言葉には、これでもかと言う程沢山の文句が宝石の様に散りばめられます。

それと言うのも、ミルおじさんに無理矢理あのひょろひょろと一緒に仕事をする様に言われたからです。

幼い頃に両親を事故で亡くし、孤児となったリンダを引き取って今迄育てて貰った恩議上、言い付けを断る事など出来ません。

しかもミルおじさんはとても良い人で周りからの信頼も厚い人です。

リンダは今迄、何不自由無く育てられ、おじさんとおばさんを本当の親の様に思って接して来たのです。


が…


しかし、ひょろひょろは、はっきり言って足手まといも甚だしくて邪魔意外の何物でも有りません。

リンダは農場の仕事は自分とボスで十分やって居ると自負していましたし。手助けなど必要無いとも思っていました。好きで、この仕事をしているのです。