一人の帰り道。頼むから凛に会わないようにしてくれ…
「あ、琴音」
いやぁぁぁぁぁぁぁ。来るなっつたろ!なんで来てんだよ…
「あの…ごめん」
わお。正夢。って驚いてる場合かよ。今俺、謝られたんだぞ?
「今更謝るとか、もう遅いから」
よし、そのまま冷静な対応をするんだ、琴音。
「本当にごめん」
凛は私の言葉を無視して頭を下げた。
私は深いため息をした後、
「もう遅いって聞こえなかった?頭下げたって無駄だ」
そう言ってスタスタ帰っていった。