side 燈弥



俺は絶対、あいつを許さない。



まりあは俺が守る。





まりあの話を聞いた翌日、登校時間ギリギリの時間に早足で学校に向かった。



この時間なら、クラスのやつはほとんど登校してるからな。




チャイムが鳴る数分前に教室に入った。




「燈弥!遅かった……って、おーい?」




悪ぃ圭吾。

俺今、腑煮え繰り返ってるから。




圭吾をスルーして、俺が真っ先に向かったのは赤間 美穂の席。




「え、なになに?」


「どーした?」




いつもとは違う俺の行動に、クラスがざわめく。



これでいい。

もっと注目してくれ。