sideまりあ



それは、突然のことでした。




「明日から二泊三日で旅行に行くわよ♪」



……はい?




訳のわからぬまま旅行の準備をして、次の日。


荷物を持って家を出た私の目に映ったのは。




「おはよう!まりあちゃん!」




同じく旅行バックを車に積んでいた白石家だった。



ど、どーゆうこと?



「一緒に旅行するんだよ」



お父さんはサラリとそれだけ言うと、朔弥くんと楽しそうに話し始めた。



あ、そういえばお父さん初登場だね。

ってのはどうでもいいんだけど。




ポカーンとしたままの私に、荷物を積み終えた燈弥が私を呼んだ。




「まりあ、こっち」


「あ、うん」



取り敢えず車に乗り込んだんだけど。