ある日、『蝶』は 昼休みの生徒達の 会話を何気なく 耳にした。 「うちの母親、毎日 口うるさくてさー、 まじ嫌んなるよ。 あー、もう逝って くれないかなー」 それを聞いた『蝶』の 顔つきがみるみる変わり 言った生徒に 飛び掛かった。 「お前、今何言った? 何て言ったか、聞いてる んだよ、あぁ?」 すごい形相で 胸ぐらを締め上げる。 男子生徒は、青ざめた 顔をしながら 口をパクパクさせている。