モヤモヤが残ったまま、

出社する日の朝。

満員電車に揺られながら、

色んな事を考えていた。

・・・

昔恋した人の事。

・・・

今想いを寄せる宗吾の事。

・・・

そして、急に目の前に現れた

新の事。

・・・

私の想いはいつもどんな時も、

好きな人には伝わらない。

・・・

思ってもいない人たちからは、

想いを寄せられる・・・

そんな運命にあるのかしら?

私は誰も想うことなく、

想われた相手と一緒になる方が、

幸せになれるのかもしれない。

・・・なんて、

弱気な事を考えてみたり。

光輝や光司の想いは跳ね除けられたのに、

今は新の想いを受け入れようとする自分がどこかにいる。