席に戻る、特に二人に異変はない。
あるとしたら俺のコーヒーの器を店員が持っていったことだけだ。

(汐見、曽野宮が天国で泣いてるぞ。こんな奴と手を組むなんてな)

紅茶を口に運ぶ汐見を俺は鋭く睨んだ。
そして俺は一呼吸おいてから汐見に反撃の言葉を放つ。

「汐見さん、そういえば曽野宮のことなんだけどさ……あいつ……はあ」

俺はため息をついてわざとここで話を切り上げた。

「えっ!?曽野宮君のこと何か知ってるの?何か分かったの?」