イメチェンの次の日。

早起きして、寝癖を直して髪を整えて、
化粧もした。

カーディガンの袖は捲ってるけど、
それくらいは礼奈も見逃してくれるだろう。

余裕を持って朝ご飯を食べて、歩いて学校に向かう。

今日も真都にスルーされたらどうしようって、
少しだけ怯えながら。

自転車の音が聞こえないように、
いつもはしないヘッドフォンをした。

大き目の音で音楽を流して、黙々と歩く。


「…よう」

「!!」


肩に手を置かれ、振り向くと真都が居た。


「…おはよう、真都」

「…ん」