・・・

目の前での光景は夢。

そうであってほしいと願った。

でも、

私を見つけ、私を見つめた翔の目が、

現実だと言う事を訴えた。

・・・

私は、その場にいられなくて、

走り出していた。

・・・

仕事が終わり、

もしかしたら翔も帰ってくるかな?

そう思って、駐車場に向かった私。

・・・

行くんじゃなかった。

そう後悔しても、もう遅い。

見てしまった物は消すことなどできない。

・・・

どうやってここまで来たのか。

無意識に来たところは、

東京湾が見渡させる場所。

私はぼんやりと海を眺めていた。

これから私はどうしたらいい?

翔は私が一番だと、

私だけを愛してるそう言ってくれた。