ケータイ小説 野いちご

俺様社長は左手で愛を囁く

1.その左手は…

宣伝部部長、早乙女冬美。

大学を卒業。

就職してから、

恋にうつつを抜かすことなく、

仕事一本で頑張ってきた私は、

神宮寺カンパニーの宣伝部部長まで、

上りつめた。

・・・

神宮寺財閥の神宮寺翔が社長を務める、

神宮寺カンパニー。

私はここに就職して、

もう、8年になると言うのに、

まだまともに社長の顔を見た事すらなかった。

まぁ、

社長にお目にかかる事があるとすれば、

秘書か、重役くらいのもんだろう。

部長とは言え、

部長会議に、社長自ら、出てくるはずもないのだから。

・・・

部長会議が長引き、

オフィスに戻ったのは、

午後8時をまわっていた。

普通ならもう帰る時間なんだけど、

私にはまだ山のように仕事が残っていた。

毎日のように、家に帰るのは午前様。

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