とうとう、この日が来てしまった……


何かって??
   

卒業式にきまってるじゃん。


「卒業したらもうあえなくなるんだよね…」 

私が独り言を言っていると後ろから、


「当たり前じゃん。お前好きな先輩でもいんのか??」


と言われた。
振り返ってみるとそこにいたのは、

真夏先輩の弟の真中だった!

こいつはものすごく口が軽い。
小学校のときから結構一緒のクラスになっているのだが、こいつにだけは秘密はおしえてはならぬ。

ましてや、好きな人なんて。


私はとっさに

「違うに決まってんじゃん。女子の先輩
 だよ。じょーしーのっ!分かった?」

「ふーん。あっそ。」

自分でしゃべりかけといて、それはないだろっと心の中でつっこんだ!