耳元に響いた銃声。 傾く体。 すぐ近くに感じる土の臭い。 周りを渦巻く声は味方のものか敵のものか。 霞む視界と耳では判断することは出来なかった。 いくつもの足音が、近付いては遠ざかっていく。 じわりじわりと広がる腹部の痛みに、ついに最後かと笑みが浮かんだ。