「ははははは!! まじでうけんで~!!」


次の日、あたしの向かい側で爆笑しているなつ。


食堂中のみんなに聞こえるほどの笑い声だから、みんなに注目されている。


「なつ、一回黙って。みんな見てるから」

「だって、三人そっくりな顔であんただけ彼氏いないって……ぶっ、うけんで~!!」


げらげら笑うなつ。失礼な奴だ。


ていうか、そこ笑うとこ?


「だって、ほんまに瓜二つやな、あんたら兄弟!」


なつがあたしの携帯の慶汰と兄貴の写真を見て爆笑している。


「二つじゃないけど」

「でも男としてはいい顔してんなあ。綺麗系ではないけど、男らしいというか」

「どうせあたしはブサイクですよー」

「言ってないやん。璃里香はな、うちと比べたらきついかもしれんけど、見られないってわけでもないんやで。むしろ平均はいってる」

「ありがとう。自分は美人って言いたいわけね」

「まあ、会った夜にやっちゃうくらいやからな」

「そうでした」


合コンで会った彼氏のケイゴくんとその夜頑張っちゃったもんね。


そんなことは、ある程度美男美女じゃなければできない芸当だ。