「なぁ、佐倉」





「なーに?阿部くん」





あたしの席の前に立つ阿部くん。





阿部くんの顔が近付いてきてあたしの耳にぼそっと呟く。






あたしはそれを聞いたとたんに顔が真っ赤になる。






「じゃあ、百合」





あたしの反応がおもしろかったのか笑いをこらえながら席に戻って行った。