次の日も覚える事が多くて、バイトしてた時のようにはいかない。


疲れ過ぎてなかなか眠れなかった。



歓迎会の11時まではかなり時間があるし、飲み物でも買いにいきながら散歩でもしょうかな。


マンション近くのコンビニへ行こうと外へ出た。



伸びをしながら、外の空気は気持ちいいなと思っていると。


隣のマンションのドアが開いて、陽人が眠そうな顔で出て来た。


「花梨おはよう、早いね。」


「お、おはよう。」


素っぴんでジャージ姿だったことを忘れていた。


無視を決めて、そのまま陽人を見ずに歩き出そうとすると、腕を引かれた。



「おい、無視するな。こっち向けよ。」



もう見ないで。


嫌がる私の顔をのぞきこむ。


近すぎるし、離れてほしい。


化粧してないと、高校生に間違われるから嫌なのに。


「駄目見ないで!」


今、絶対笑ったよね。


本当にいやだ。