ぴりりりりりりりり
カチャン

「ふぁ」

「お嬢様、奥様がお呼びです。」

「はぁい。ありがと。」

私、楠 梨音(くすのき りおん)
バイオリンをやっているの。

それよりお母様は、私に何か用があるのかな?

「お母様。何か用?」

「あ、梨音?起きたのね♪ちょっと話があるの。」

「なぁに?何かあったの?」

「あ、そうじゃなくてね。あなたにはこれから日本の私立高嶋音楽高校に通ってもらうわ。」

「ええええええええぇぇぇぇぇぇぇ!お母様、私H大学を卒業したのよ?
何で高校に戻らなきゃいけないの?」

「日本じゃ高校生だからね。よろしく。それじゃあ荷物を準備して。」

「はぃ。」

階段を上ってこれからについて考える。とにかく家柄については、隠さなきゃ。
あ、やっと廊下まで来た。

よし!準備しよう!