真紘が１時間授業をサボってから教室に戻ってきた。




「真紘、いつもサボらないのに今日はどうしたの？」



「…………別に。」




一瞬あたしを見てから、すぐに視線を逸らす真紘。



その、一瞬視線が重なった時、



真紘は、何だか……切ない目をしていた。



だから、あたしは何も言えなかった。







……―――――




結局、いつもの真紘に戻らないまま、放課後になった。




「ねぇ、萌」



「えっ、な、何？円香…」




人がいなくなった教室で、円香は怪しい笑みを浮かべながらあたしに近付いてくるものだから、



あたしは戸惑ってしまう。



そして、何を言い出すかと思えば、