ケータイ小説 野いちご

真夜中のハニーミルク

おとなとこども

小学4年の秋。

小さいころから心臓に病気を持っていて、またひとつの夏を病院で過ごしてしまった。

同じ病気を持った、同い年の海斗も、あいかわらずの入院生活記録更新だった。


「ユズ、ちょっと来いよ!」


やんちゃ坊主の海斗にはあきれる。

仕方ないから付き合ってあげるけど。

男の子ってなんでこう落ちつきがないのかしら?


「新入りだ!」


入院には慣れっこの私たちにとって、新しく入院してくる子たちは外の匂いがした。

またすぐに退院していく、私とは別世界の人。

この世界から救ってくれるのは神様しかいない。

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