あたしは、二人がこちらに歩いてくるのをじっと見つめていた。 「…あ」 その時、顔をあげた優希くんと目があった。 まずい。 あたしは、その場を立ち去ろうと思ったけど 助けてもらってお礼をいわないのも 礼儀としていけないと自分に言い聞かせて 二人に近づいて行った。