私は二つの世界をつくった。





「人間界」と裏の「死神界」を。





「人間界」は豊かに感情を表現できる。





 助け合い、協力し合いながら、幸せな世界を作ろうとする世界だ。





一方で、「死神界」は人間界へ送った魂を戻して、また次の一生を送らせる役目を持っている。




 しかし、人間界のように豊かな感情や助け合いなどは全くと言っていいほどない。




さて、どちらの世界のほうが幸せに暮らせるのだろうか。




 それとも、どちらも幸せになれない…?




 人には、その人の幸せがある。




 その人が幸せになれるかどうかは、世界の問題ではなく、自分次第ではないだろうか。




 この物語は、そういった二つの世界の住人が出てくる。




 その住人達は、一体どのような運命をたどるのだろうか。