・・・

この出張を境に始まった

私たちの関係。

・・・

拓哉のペースに振り回されっぱなし。

・・・

仕事中なのにもかかわらず、

他の秘書がいないときは、

やたらと触れられて困ってしまう。

・・・

午後は、

他の部署のヘルプに行くので、

拓哉から解放されて、

ホッとため息をつく。

・・・

「どうしたの?」

そう言ったのは、マリさん。

「いえ、ちょっと疲れただけです」

そう言ってごまかした。

・・・

だって、拓哉と付き合ってるなんて、

言えるわけがないんだから。

・・・

マリさんと業務をこなしていると、

・・・

感じのいい二人組が、

部屋に入ってきた。