ケータイ小説 野いちご

A-YA-KA-SHI☆バスター!!

Act.4 【関係】

 夏休みに入り、目の前のビーチにもようやく色とりどりのパラソルが咲き乱れるようになってきた。
 そんな環境と、悠と諒のイケメンコンビのおかげで、喫茶店『free‐time』は、なかなかの盛況ぶりを見せている。


「そんなことないよ。美樹ちゃんの料理が美味しいからだよ」


 お客さんが帰ったテーブルの後片付けをしながら、悠は笑う。
 店の外のテラスには、毎日ぶらぶらしている彩を見かねて美樹が『かき氷係』と任命してから、かき氷を売ることになっている。


「彩さん♪ イチゴミルク2つ!」


 何故か、かき氷待ちの女子高生の列が出来ているのだが。


「はいよ。何だお前ら、また来たの?」
「うん、彩さんに会いに♪」
「そっかぁ。じゃ、ミルクたっぷり入れてやるよ!」
「きゃー! やったぁ!」


 何だかワイワイ言いながら、なかなか楽しそうだ。


「案外、隠れた才能があるのかも知れねぇな」


 そんな光景を見て、半ば呆れた様子で諒が呟く。
 もしかして、この店で女子高生に一番人気なのは彩なのかも知れない。
 もう殆どのお客さんと顔見知りになっているようだ。

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