「ちょ、ちょっと!」

・・・

私はアタフタしていた。

・・・

何を思ったのか、

酒をあおった類。

人が止めるのも聞かず、

どんどん飲んだせいで、

ご覧の通り、

出来上がってしまった・・・

・・・

「類、ほら、

タクシーに乗りなさいって」

・・・

泥酔状態の類を、

何とかタクシーに乗せ、

類のマンションまで送った。

・・・

部屋の前、

類のポケットから、

鍵を探す・・・

全く、

勘弁してほしい・・・

・・・

やっと見つけた鍵を抜き取ると、

突然類が

私を抱きしめた。