・・・

休日だと言うのに、

急な仕事が入り、

取引先に向かった。

・・・

2時間かかって、仕事が終わり、

ため息をつきながら、

取引先を出た。

・・・

その瞬間。

オレの目に飛び込んできたのは、

買い物袋を抱え、

楽しそうに会話をして歩く、

類と茉緒の姿。

・・・

オレの中の嫉妬心が、

ふくれあがり、

オレは二人の元へ近づいた。

・・・

「茉緒」

オレの言葉に、

茉緒の笑顔は一瞬で消えた。

・・・

オレにはその笑顔は、

見せてくれないのか?

そう思うと、

悲しみがこみあげてきた。