「つっ疲れた……」


仕事終わり、ライアンにマンションまで送ってもらい、部屋に入るなり着替えもせずに寝室のベッドに倒れ込んだ。


「このまま寝ちゃおうかな」


パパたちとご飯を食べたあとは、会議に国際電話のオンパレード。


仕事が一段落したのは、午後9時。


そして家に帰ってきた今は、9時半。


「やっぱり、寝ちゃお」


お風呂は明日の朝入ればいいし、ご飯は、あまりお腹は空いてないから食べなくていいや。


そう思って目を閉じたとき、寝室のドアが思いっきり開いた。


「やっぱり、そのまま寝ようとしてたな」


「ライアン……」


聞こえた声に重い瞼を上げると、目に映ったのは着替えをしてラフな格好をしたライアン。


「その様子だと、着替えも食事もまだだな」


そう言ってライアンは、ベッドに座って私の頭をなでた。


「もう寝るんだもん」