パタンっ
気づけば辺りはもう日が沈んでいた
2人の少女たちは
半ば食い入るように読んでいたのだ
[日記]を閉じると
「ねぇ。これどう思う?」
1人の少女が口を開いた
「どう、って」
「これさ、多分先輩が書いたんだよね
受験生ってさ、勉強ばっかだと思ったけど
いろんなことが最後で、卒業したら
みんなと離れ離れになるんだよね」
「そうだね
私たちもたくさん思い出、作りたいね
悔いのないように」
「うん!!」
2人の少女たちは
暗がりの中で顔を見合わせ笑っていた
明日の光に満ち溢れた、まぶしい笑顔で
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