あの夜から数日が過ぎ、学校は今日開かれるデザインコンテスト一色になっていた。 もちろん、あたしも応募してるわけで…… もうすぐ、始まる投票の行方にドキドキしている 。 体育館に今回の応募作がずらーって並んでいる。 あたしの他はほとんどデザイン科の人のだからクオリティがかなり高い。 「前評判通り、デザイン科主席の作品はあれじゃない?」 隣にいる陽菜が壁の一番右端に飾ってあるデザイン画を指差した。