病室に戻った美利亜と廉は


「のえ兄、絶対何か隠してる。」


何か勘づいていた。


「それはぼくも思ったよん。」


「でものえ兄、口が堅いからなっ!」


突然、美利亜は頭を抱え込んだ。


「姫!?」


廉は近づこうとしたが、


「来ないで。殺すかもしれない。」


美利亜に止められた。


「そんなこと、近づいてみなきゃわからないよん。」


「やめてっ!ダメ!廉くんはダメ!」


美利亜は誰かと話しているようだった。


「姫?」


突然、美利亜の左手が真雷刀を掴んだ。


廉は危険を察してドアの前まで下がった。


と同時に美利亜は真雷刀を廉の顔に向かって投げた。


廉はしゃがんで避けた。


が、真後ろでドスッと音がした。