「兄貴、何があった?」


「みんな、落ち着いて聞いてくれ。このビルから炎があがってる。」


「えっ!嘘でしょう?」


愛梨栖がそう言うと


「いや、ホントだ。」


優がそう言って来たドアを開けた。


その先は火の海だった。


優はドアを閉めると


「あいつらの目的はこれか。めんどくせぇ。」


そう言って苛立っていた。


「優、何が目的なんだ?」


「俺らを閉じ込めて殺すのが目的だ。それも自分たちの手は汚さずにな。」


爽は床に手を叩きつけると


「こっちはただでさえ負傷してんだぞ。」


そう言った。


「あいつらのやることはグロいからな。やると決めたらどんなこともする。それが奴らのポリシーだ。」


「クソっ。」